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アフリカスイギュウ、故郷に帰る

地球規模で環境破壊が進むなかで、野生動物の宝庫アフリカでも、ゾウやサイに続いてアフリカスイギュウもやがて希少動物になるといわれています。

また、南アフリカのクルーガー国立公園とその周辺で、「口蹄疫(こうていえき)」(ウイルスによる偶蹄類の急性熱性伝染病)が流行し、野生の偶蹄類の95%が潜在的にこの病気にかかっているといわれ、アフリカスイギュウにとっては、大変な危機的状況といえます。

そこで、南アフリカ共和国政府の指定を受けた民間機関が、現地に保護区をつくり、世界各地から病気をもっていないアフリカスイギュウを集めて繁殖をすすめる計画が立案されました。

当園でもこの計画に賛同し、25頭(オス7頭、メス18頭)を無償で提供することに決めました。

1994年1月20日、南アフリカから25頭すべてが元気に到着したとの連絡がありました。その後、現地での1ヶ月間の検疫をすませて、アフリカスイギュウたちは保護区へ放されました。

これまで、アメリカなどから集められた75頭に、当園からの25頭を加えた100頭のアフリカスイギュウがここで生活しています。南アフリカの広大な大地で新しい群れをつくり、種の保存のために現在も活躍しています。

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    1986年5月5日に群馬サファリに1頭のゾウが誕生しました。 地上で最大の動物、ゾウは妊娠期間も長く649日、1年10ヶ月もあります。人口の施設でのアフリカゾウの誕生は非常に珍しく日本では初めて、世界でも数例しかなく、非常に貴重なものです。 父親はリチャード、当時20才、母親はサキューブ、当時19才、2頭の間に赤ちゃんが生まれました。 交尾は1984年2月5日に始まり1984年7月24日に受胎したと思われます。 母親のサキューブは以前にも妊娠しましたが、不幸にも流産をしてしまいました。スタッフは皆、祈る気持ちで出産の準備をしました。 1985年8月頃より妊娠の兆候が見られるようになりました。腹部乳房が大きくなりはじめ、下腹部も下がりはじめたりしました。 1986年4月26日頃から母親サキューブの食欲が落ちはじめ、飼育担当者が泊まり込み24時間体制の監視を始めました。5月3日より夜動き回るなど出産の徴候が始まりました。 5月4日深夜から陣痛が始まり、5月5日0:43大量の破水が起きました。その後、陣痛が弱くなったため4:55陣痛促進剤を注射しました。強い陣痛が始まりましたが出産に至らないため2度目の陣痛促進剤を麻酔銃で注射しました。 ようやく皆の祈りが通じ8:15に難産の末、元気な子ゾウが誕生しました。体重120kg、体高94cmでした。 野生の動物は生まれてすぐに立ち上がる性質をもっています。すぐに立ち上がらなければ外敵に襲われる心配があるからです。生まれたばかりの子ゾウも立ち上がろうと必死です。何度も転びながら立ち上がろうとする姿は感動的で、皆、心の中で「がんばれ」と叫んでいました。20分後にやっと自力で立ち上がりました。 スタッフと母親サキューブとの、愛の結晶の子ゾウは、端午の節句にちなんで“タンゴ”と名づけられました。 1才のタンゴは、体重440kg、体高130cmにも成長しました。 1999年5月5日で13才の誕生日を迎えました。 タンゴは2010年6月13日24才をもって残念ながら永眠しました。永い間、皆様にはご愛顧いただきましてありがとうございました。尚、当園では現在アフリカゾウは飼育しておりません。

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